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カチオン電着塗装

■カチオン電着塗装とは
直流電流を荷電し、塗料を+極に、被塗物を一極にして塗膜を固着させる塗装方法です。
特に耐食性に優れており、自動車部品・農機具・電気/産業機械・建材・鋼製家具などの下塗り塗装として、多く使用され、注目を集めております

塗装方法は、水溶性の電着塗料の中に被塗装物を、浸漬させ電着させる手法を用います。
電極付近では、塗料が化学反応を起こす事によって不溶性の樹脂になり、複雑な形のものであっても、均一で 密着性の高い塗膜を作ることが可能です。この樹脂被膜によって、防錆性能がとても高く、SST:800時間以上の塩水噴霧試験(※)にも合格しております。

※信頼性評価結果は、部品材料・形状等により変化する為、用途に応じて基準決めと実評価をお勧め致します。

尚、屋外で製品を使用・検討される場合は、電着塗装後に静電塗装(または粉体塗装 他)を推奨しており、このトップコート(2重被膜)を施す事で、更に耐食性や耐候性を向上させる事が可能です。

■電着塗装内容
製品サイズ:W600×D600×H900(~15kg)
塗料   :エポキシ樹脂(#80HV 黒色)
膜厚   :20μm(膜厚調整は可能)
※形状により内側被膜が多少薄くなる場合有り。
硬度   :2H以上
対応素材 :冷延鋼板、熱延鋼板、電気鍍金鋼板、ステンレス、アルミなど
主要部品 :自動車部品・農機具・電気機器・産業機械・機器・建材・鋼製家具など

 

■長所
・防錆力に優れています
(自動車の足回りやフレーム etc.)
・手吹/静電塗装で塗る事が困難な個所も塗装可
(パイプ内部等は、一部塗れない場合あり)
・均一な膜厚を確保
・塗装膜厚の調整が容易
・エポキシ系の為、上塗り塗料と相性が良い
・塗料の塗着効率が高い
・環境にやさしい水溶性塗料
(鉛などの重金属を含みません)
・大量生産(連続生産)に適している

■短所
・色相の切り替えが困難
(当社→黒色6~7分艶あり)
(協力工場で、白色対応可能)
・初期投資費が高く、各槽の液管理が必要
・塗料循環、純水精製設備などの維持費が高い
・2度塗りができない
・電着槽の感電防止措置が必要

カチオン電着塗装の加工製品一覧