■静電塗装とは
塗装する被塗物を陽極(プラス極)、静電塗装機を陰極(マイナス極)とする事で、両極間に静電界を形成させ、霧状に噴霧する塗料粒子(マイナス)の帯電力を利用して、被塗物に効率よく 塗料を付着させる塗装方法です。
マイナスに帯電した塗料は、電気力線に沿って移動するので、噴射した正面側だけではなく被塗装物の側面等や 内面・背面まで回り込み、均一な塗装面を得る事ができ、広く工業界で利用されています。
弊社の塗装方法は、専用の脱脂工程を通した後に、静電塗装ブースに於いて、静電塗装ロボットによる定量的な 静電塗装を実施しております
※静電ガン×4仕様
尚、部品形状により、塗装職人による追加静電噴霧も行っており、機械的塗装だけでは補えない部分への品質確保(膜厚)と、塗装職人ならではの 美観向上に日々努めております。
※塗料付着させた後は、乾燥炉(高温)で固着させ塗装工程は完了となります
静電塗装
■静電塗装
製品サイズ:W500×D500×H1500(~15kg)
塗料 :アクリル系/ポリエステル系
ハイブリット系樹脂
(指定の塗装仕様・基準による)
膜厚 :10μ~50μ程度
※指定の塗装仕様・基準に応じて取り決めます
対応素材 :冷延鋼板、熱延鋼板、電気鍍金鋼板、ステンレス、アルミ他
主要部品 :自動車部品・農機具・電気機器・産業機械・機器・建材・鋼製家具など
■長所
・塗料が微粒化することで、気泡のない美しい 仕上がりが可能(一部特殊形状は除く)
・噴霧塗装と比較して塗料飛散が少なく、一様均一に塗膜形成が可能(時間短縮が見込める)
・下地塗装(防錆塗装)処理上に静電塗装を施すことで、長期信頼性が期待できます。
■短所
・高電圧を利用するため、感電事故や火災には 十分な対策を設けておく必要がある。
・電場の集中する凸部へ塗料が集中しやすい為、必要に応じて噴射調整を行う必要がある。
・想定外に離れた部分まで塗料が付着する場合もあり、必要に応じマスキングが必要となる。
工場
加工技術